前回、ハローワークでの求人に優良求人が混じっている可能性を簡単に述べました。
⇒詳細は下記をご参照ください。
コロナ禍で競争を避けて早く内定をもらうコツ【コロナ禍での転職の実情 採用担当側として④】
私の勤務していた会社や、取引先のパターンを例に事例を紹介してみようと思います。
目次
そもそもハローワーク求人はブラックが多いのではないか?
ハローワークのブラック求人を心配する人もいるかと思います。
はっきりいってブラック求人は、有料転職サービスでもハローワーク経由でもどっちでも一定数います。
後述していますが、有料転職サービスの企業は、求人を出したい企業の事業や実態を、ほとんど知らない上で記事を代筆します。
ハローワーク求人は企業側が募集要項を自分で記入します。そのため採用担当者の経験や能力に大きく依存します。
結局、どちらも担当者の経験や能力やセンスに依存している共通点があります。
したがってブラック求人をシステム的に排除することはどちらも不可能です。
そもそもブラックと思う基準も、人によって異なっています。
(労基法違反の会社でも、稼げれば気にしないという人もいます。)
※HSS型HSPという変わった性格の私にとってのブラック企業を見出す際の判断基準は、後日記事にします。
中小零細企業はハローワーク媒体がベース
むしろ「地元の小規模な優良企業」はハローワーク以外の求人媒体を使うことが少ないです。
このような会社は、ニッチな世界で確固たるシェアを築いているケースも多く、労働条件も意外と悪くないことがあります。
詳しくは言えませんが過去に私が勤めていた会社や、その取引先も「ニッチな業界で確固たるシェアを築いている」という会社でした。
その両社に共通している採用に関する考え方があると思います。
それは下記①②の通りです。
①景気に関係なく欠員補充しかしていない。
ニッチすぎて競争も少なく、世の中で最低限必ず発生する需要をほぼ1社で独占しています。
すでに最低限の需要を確実に対応しているケースが多い為、好景気にも不景気にも左右されにくいです。
そのため事業拡大もニッチすぎて簡単には行えません。
公務員並みに安定している為、労働条件や給料が良いことが多いです。
そのため、人が辞めません。
結果、欠員が現れた時の採用活動が主体になりやすいです。
欠員補充の為、「能力又は価値観が合っていれば、すぐに働いてくれる人」を望む傾向にあります。
そして仕事内容もニッチすぎるゆえに、採用者のキャリアに関係なく必ず指導教育しないといけないです。
よって指導教育時間を早く確保するためにも、「会社と合いそうな人なら、すぐに来てくれる人」を探したい傾向があります。
②新卒採用など計画的に採用活動をする場合も、採用活動規模が小さい。
そもそも仕事内容がニッチすぎて理解されず、広く一般に募集をかけても誰も応募しません。
したがって、地元の学校に募集をかけるケースが多いです。
小規模零細企業にとって有料転職サービスはコスパが悪い。
「ニッチな確固たるシェアを築いている会社」の採用の特徴はまとめると下記の通りです。
・何をしているのか一般的には理解されにくい小規模な企業
(かなり従業員が多い会社でも、50人程度。10名以下も多い。)
・給料や労働条件が良い為、人が辞めない。
欠員補充が基本。そのため、早く人を採用したい傾向が強い。
・新卒採用などの計画的な採用についても、事業内容が理解されにくいし小規模。広く公募しても相手にされない。
そのため、地元の学校で丁寧な採用活動を実施する傾向が強い。
事業を理解されにくい小規模事業者の求人は、WEB主体の転職サービスのような有料求人媒体を使っても、あまり効果が出ないことも多いと思います。
ニッチゆえに、商品の取り扱いに独特なコツがあったり、独特な習慣があるため「応募者との相性」ということは結構重要です。
有料転職サービスを利用する場合は、有料転職サービス企業側が募集要項を作ってくれることが基本です。
求人を出したい企業の仕事内容がニッチすぎて、転職サービス企業側があまり理解していない状態で記事を書きます。
結果出来上がった記事は、給料が良いことや休みが多いことばかり強調されがちの記事が多いです。
そのような高待遇につられて応募する人の大半は、軽い気持ちで応募してくる人が多いです。
結果、独特なコツや習慣に合わずミスマッチが起こりやすいと思います。
私自身がニッチな業界で勤務していた会社で採用担当をしていた時は、結果としてミスマッチが発生したまま掲載期間が修了。
無駄にお金だけ取られただけに終わったケースが何度かありました。
何度かミスマッチを経験したあと、有料求人サービスの利用は取りやめました。
ニッチ事業の中小零細企業からみたハローワーク求人の特徴
(1)求人掲載コストがかからない。
仮に採用に失敗しても金銭的損害がありません。
(2)ハローワークの募集要項は、企業側が自分で全て記載する。
有料求人サービスのような代筆はしてくれません。
募集要項の詳細は、企業側が直接記載できるメリットがあります。
ただし自由記入欄が少ないので、企業側担当者のセンスとコツとやる気に左右されます。
(3)離職中の方はハローワークを利用しているケースが多いので、内定後すぐに来てもらえる確率が高い。
欠員補充が基本で、指導教育期間が必須のニッチ事業の小規模零細企業にとって都合がよいです。
ただし既卒者や第二新卒のような若い人はハローワークを利用していないケースが多い為、年齢層は高めの応募者が多いです。
(4)高校生の新卒採用は、「高校の紹介」と「ハローワークという国の機関」という2つの安心を、高校生のご両親に与えることができる。
ニッチで企業規模も小さい為、企業独自での新卒採用は信用を得にくいです。
特に高校生の場合、ご両親に信用をもらえないと成功しにくいです。
生徒のことを理解している高校の先生が間に入ってくれることで、適した生徒を紹介してもらえる可能性があります。
特に近場の地元の高校なら、ニッチすぎて理解されにくい事業内容を先生に丁寧に説明することがしやすいです。
「その高校があっせんする地元の企業+国の雇用機関であるハローワーク」という安心をご両親に与えやすく、採用のハードルは下がります。
高校から雇用形態についての交渉があった時の話
高校の紹介経由での就職は、生徒側にもメリットがあるとは思います。
私が高校経由で新卒採用をしていた際、当初契約社員での応募をしていました。
面接した後に、先生経由で生徒のご両親から「正規雇用で検討してほしい」という依頼がありました。
結果としては正規雇用として新卒採用をしました。
その判断をした背景は多数あります。
・面接の評価が良かったこと。
・採用活動時期が2月だった為これ以上の新卒採用活動がしにくいこと。
・以前その高校から採用した社員が優秀であったこと。
・若年なので正規雇用でも契約社員でも人件費に大差がないこと。
・景気が上向きに変わってきていたこと。
ただ、「今後も継続的に優秀な生徒を紹介してもらう為には、高校側の申し出を受けたほうが将来的に得だ。」という判断をしていた部分もあります。
なおこの話をしたら「こんな話は、田舎の話でしょ」という人もいました。
しかし少なくとも私が当時勤務していた会社は東京23区内でしたし、私が新卒採用の相談をしにいった学校も東京23区内の学校です。
なお「システム的に淡々と採用活動する」というより、「高校側も企業側もコミュニケーションを繰り返して採用活動をしている」というような感じです。
そのため先生や企業側の採用担当者のセンスや経験で、結果が変わります。
上述のような雇用形態に対する交渉も、常に成功するとは限りません。
ミスマッチが起こる可能性も当然ありえます。
※ただ、これはハローワーク以外の求人でも全く同じことが言えます。





