前回私自身の経験から、「これからは企画力の無い人は、事務仕事(事務アシスタント)でも定職につけない」ということを説明しました。

⇒詳しくはこちらを参照ください。

採用担当兼営業事務マネージャーが思う、これから必要とされる営業事務、一般事務職とは?

 

企画力が無くても50歳以上の人は、本格的に日本がシュリンクする前に、多分逃げ切れます。

40代以下は逃げ切ることは厳しいかと思います。

しかし「私自身に企画力なんて無い。大した能力も無い。どうすればいいのか?」という方もいるかと思います。

 

私自身、40歳手前の時点でそのような悩みが原因でコロナ禍で思い切って転職して、失敗しています。

 

現在、知人の会社で採用関係の手伝いをしており、毎日十人単位で応募者の履歴書や年収を見ます。

大量の採用関係のデータを見て思う、「40歳代以下で大した経歴の無い人が、転職すべきかどうか」について考えてみようと思います。

 

 

 

まず、転職エージェントに過度な期待はしない。

 

よく広告を見かけるような転職エージェントは、取引先の実態を知らないケースが多いです。

正直、「数うちゃ当たる」という感じの紹介が多い。

 

業界に特化しているようなエージェントで、自分にその経験があるなら話は別です。

又は、まともな会社にたくさん面接できるくらいのハイパフォーマーなら、そもそも転職活動に悩みなんて持たないケースが多いと思います。

 

「このサイトをご覧いただいているような方=転職活動に悩みが生じている」時点で、エージェントの「数うちゃ当たる」に巻き込まれるリスクが高いと思います。

 

私自身ある大手転職エージェントに2017年と2020年に、2回登録したことがあります。

「この経歴なら、面接できるところはたくさんあります。」と言われ、確かに紹介されました。

結局2017年も2020年も、多分30社以上紹介されましたが、全部書類選考だけで落とされました。

その後のフォローも特に無し。

 

「紹介できるところが少ない」という会社のほうが、まだ信用できます。

 

 

 

転職エージェントに「職務経歴書」の添削をしてもらうこと。

 

第三者の目線で確認してもらい、「書類選考に通過しやすい書類」を作ることは重要です。

 

相談するエージェントも必ず3社以上にしましょう。

 

同じ職務経歴書を見せても、「OK」というエージェントもあれば、修正を指摘されるエージェントもあります。

どちらか正しいかは、人間相手なので絶対はありません。

 

何人かの客観的意見を確認し、納得感の強い意見を採用しつつ、「オリジナル性が強くて、見やすい職務経歴書」を作りましょう。

 

※なおハイパフォーマーでもないにも関わらず、複数社のエージェントに添削してもらうことが面倒と思う人…

そもそも転職活動をしないほうが幸せです。

それ程度のこともしたくないなら、他所の会社に行ったらもっと苦労します。

少々待遇が悪くても、今の会社に勤務し続けるほうが絶対に幸せです。

 

転職サイトの掲載費用と、自分のキャリアや給料が釣り合うと思うか?

民間転職サイトの掲載費用は、企業側が負担しています。

その民間転職サイトの費用は、おおむね下記の通りです。

(詳細はネットで検索すれば、広告代理店のホームページなどに記載されています。)

 

・エージェント型

応募者が入社して一定期間辞めなければ、想定年収の20~40%が費用として企業が支払う。

年収300万円の人でも、60万円以上の費用発生。

 

・求人広告を掲載するだけのタイプ

文字だけのシンプルなものでも、1ヵ月掲載で20万円以上。

写真も多用するようなタイプだと、1ヵ月掲載で50万円以上。

 

今現在勤務している会社の部署の営業利益はいくらぐらいでしょうか?

今現在の自分の給料は、同業他社と比較して多いでしょうか?少ないでしょうか?

 

企業側は上記費用をかけて採用しても、私のように辞められて失敗するリスクもあります。

 

そのようなリスクと、自分のキャリアが釣り合うかどうかを、客観的に考えてみましょう。

 

客観的に釣り合うかどうかを確認するためにも、転職エージェントに相談をするのは賛成です。

 

ただし、「数うちゃ当たる」という考えが転職エージェントの基本的な考えの為、1社依存は非常に危険です。

最低3社以上に、自分のキャリアと望みの待遇が釣り合っているかを確認しましょう。

そのうち1社でも「釣り合っていない」というニュアンスのことを言われたら、それは強く留意しましょう。

それが、自分の「市場価値」です。

 

 

年齢、年収別 年収UP/キャリアUPで転職を考えないほうがいいパターン

※前提として…

ハイパフォーマーは話は別です。体を壊すくらい激務な人も、転職せざるを得ないでしょうから、話は別です。

このサイトをご覧の人は、「転職活動に悩みが生じている」人と認識しています。

年収UPやキャリアUP目的のみで、転職を考えている方向けです。

そういう方向けの意見です。

 

私が思う、「年収UPやキャリアUP目的で、転職をしないほうがいい人」のパターンは下記の通りかと思います。

 

多分転職エージェント 5人くらいに相談すると、最低1人のエージェントからは

「あなたの市場価値は、今より低いです。」

と言われると思います。

 

①年齢関係なく、BtoB企業に勤めていて、年収450万円以上をもらっている。勤続年数も3年以上。少なくとも足元で年収低下していないこと。

なんだかんだいって、BtoBは安定しています。

それ以外の業界で450万円以上は、現実問題しんどいです。

結構、高いパフォーマンスを求めれらるケースが多いと思います。

 

例えば下記のような求人です。

特にコロナ禍のような不況時は、なおさらその傾向が強いです。

・TOEIC700点以上。

かつ人事制度設計があること。

かつ決算会計ができること。

かつマネージャー経験があること。

 

・決算会計ができること。

かつマネージャー経験があること。

年間休日105日。

 

 

②20代前半で、年収300万円代。年間休日110日程度。残業も30~50時間/月以下。今の会社で40代~50代までに450万円以上になりそうな人。

この程度なら、「普通」です。むしろ恵まれているほうです。

もっと条件の悪い中で働いている方が世の中には大量にいます。

「20代~30代前半、かつ200万円代、かつ年間休日が105日未満という違法状態、かつ残業が60時間以上ある」とかなら、コロナ禍のような不況でないなら、さっさと見切りをつけたほうが幸せです。

もっと良い企業もありますが、多分下記のような経験を求めると思います。

・TOEIC700点以上または海外取引に関する経験が3年以上あること。

かつマネージャー経験があること又は〇〇の経験3年以上。

 

 

※なおコロナ禍のような不況時は、我慢したほうがいいです。

 

今の状況で求人出している会社は、

「年中採用活動している、人を使い捨てる会社や業界」か

「ハイパフォーマー人材を求めている会社」

です。

 

大半の人には、あまりマッチしない求人が多いと思います。

 

③30代前半で、年収350~400万円代。年間休日110日程度。残業も30~50時間/月以下。40代~50代までに450万円までは、収入が増えそうな会社。

この程度なら、「普通」です。

 

 

④35歳位~40歳代以上で、年収関係なく、下記のような経験にあてはまる人。

転職しない方が良いです。

もっと厳しい条件の会社しかないです。

転職するなら「年収」か「休み」か「家族」か「やりがい」のうち、複数を犠牲にする覚悟が絶対に必要です。

(犠牲が何か1つで済めば、ラッキーです。)

 

・海外赴任経験や海外に関する業務経験が数年しかない

・決算にかかわる業務経験(決算補助はNG)が数年しかない

・採用計画や人事制度設計の業務経験が数年しかない

・新規出店や新規開発営業や新規企画経験が数年しかない

・専門的な職人やエンジニアや工場オペレータの経験が数年しかない

・教室や店舗などの拠点の運営経験が数年しかない

・就職先に大口顧客数社をつれて転職できない人

・上記経験が不足しており、かつマネジメント経験がゼロの人。

・上記のいずれにも該当しない、ホワイトカラー職

(一般事務や古典的な営業事務など)

 

 

私が「5秒見て、不採用にする」職務経歴書

必ず受かる職歴経歴書というのは無いですが、「落ちる確率が高くなる経歴書」というのはパターンがあると思います。

 

 

 

・転職回数が多く、すべての会社で似たような職歴が多い。又は大した仕事していない。

 それにも関わらず、「会社別」に職歴を記載していて、見にくいだけ。

 

こういう人は、「職種別」に経歴書を記載するほうが良いです。

(「法人営業:10年経験 5社。職務内容…」というような感じです。)

 

書式の仕様上、「会社別」に書かないといけない場合…

省いても支障のない会社は省く。

(「A社 10年。B社8年。他同業他社で3社経験。」というような感じです。)

 

・数行で書ききれる薄っぺら経歴。

 そもそも転職できません。あきらめましょう。

 

・欄いっぱいに、びっしり文字が記載されている。

見にくいだけです。

新卒や既卒、自分に自信が無いタイプの人に多いパターン。

 

・字が下手にもかかわらず、手書き。

今時、手書きの書類を要望する会社はありません。

独立行政法人など古い体質の組織ではたまにありますが…

公務員や大企業など「すごい会社」ではないのに、手書きの書類を要望するような会社は受けないほうが幸せです。

 

・「自負しています。」というような、自分が偉そうな文章を記載している。

 

・改行が無い。

新卒や既卒で見受けられます。

 

・箇条書きではない。

 

・文字のフォントが小さい。

(10フォント以下はNG)

若い人は気が付かない人が多いですが、年配の人は、老眼で見えにくいです。

老眼で小さい文字を見るのは、かなりしんどいです。

見る気が起こりません。

 

・30代以下で、「実務経験の無い資格取得」を目指していることを強調すること。

「実務経験が無い時点」で、人材としての価値はありません。

30代半ば以上は、資格云々以前に「経験」しか問われません。

資格取得を目指していることは、残念ながら何のアピールにもなりません。

(取得していても実務経験がないなら、あまり相手にされません。)

 

・数値実績が記載無し。

新卒や既卒以外は、一般事務でも数値実績は記載すべき。

(伝票処理枚数100枚/月 とか)

 

・数値が書いていても、比較ができない。

上記「伝票処理枚数100枚/月 」という項目。

同じ業界でなければ、多いのか少ないのかがわからない。

例えば「担当者数10人。部署処理件数200件/月。うち、100件/月が担当。」というような書き方なら比較できる。

 

営業経験者に特に多いダメな記載の仕方が、例えば

「100万円/月達成」とかいうケース。

 

私が長く勤めていた業界では「100万円/月達成」なんて、今日から配属されたアルバイトで出荷作業を半日している人でも稼げる数値です。

ただ、「元の予算にさらにプラスの、新規で毎月100万円を、1年~2年で達成」といえば業界的にはかなりすごいほうです。

下記のように記載していれば、異業種の人でも比較はできます。

予算に上乗せ100万円/月。(上乗せ達成順位は、担当10人中1位。)

予算額は1000万円/月。(予算額は担当10人中2位)

 

しかし私が長い間在籍していた業界では、売上数字は秘匿すべきものでした。

もし私が面接官時代に、「前の会社の売上100万円…」とか記載する応募者がいて、その他の経歴を見てもパッとしない場合、不採用にするかもしれません。

(「それほどパフォーマンスは高くないし、さらに数値を秘匿する環境下で仕事していない人なら面接する価値無し」と判断。)

 

業界や内容によっては、金額ではなくパーセントなどの割合表示が良いかもしれません。