前回コロナ禍での語学歓迎求人の求人倍率が、100倍を超えている話をしました。

給料が減ろうが、異動を命じられようが、失業しない限りコロナ禍で転職は絶対にすべきではありません。

⇒詳しくは下記をご覧ください。

英語などの外国語歓迎の求人倍率は100倍以上。コロナ禍の転職は運ゲー状態です。【コロナ禍での転職の実情 採用担当側として②】

 

それでも英語など語学を生かした転職活動をせざるを得ない人向けに、企業の採用担当として気を付けたほうが良いポイントを解説したいと思います。

 

 

英語など語学堪能な人で、転職活動せざるを得ない人への助言

 

英語など語学が得意な人は、「語学以外の経験」を重視しましょう。

むしろ語学以外の経験枠から仕事を探したほうが、内定は見つかりやすいと思います。

 

もちろん語学習得にかけていた時間と努力を考えれば、語学にこだわる気持ちは理解はできます。

しかし厳しい言い方をすれば、現在は「語学だけが武器」というのはアピールポイントとしては弱いです。

 

語学が得意な人は、語学だけで仕事を選ぶ傾向が非常に強いと感じています。

語学は、それだけでは武器になりません。
なぜなら、語学が堪能な人が世の中にあふれているのが現状だからです。

 

普段なら数倍程度の競争率に対して、100倍以上の競争率になっています。

 

 

語学力を問わないような求人でも、「TOEIC900点」「日本人がいない環境下で海外駐在していた」という人が十人単位で応募してきます。

 

点数が高い人になればなるほどその語学力を強調しますが、語学力だけの人なら世の中にあふれています。

はっきりいってアピール力としては弱いです。

 

 

語学が得意な人は、基本的に自分の能力を向上させることに積極的で、勉強家だと思います。

ゆえに、「したいこと」より「(語学という)できること」にこだわりすぎる傾向があります。

どのような仕事であれ、語学が堪能で困る仕事はありません。

⇒そのため「英語などの語学以外の経験が第一のアピールポイント。第二に語学力をアピール。」という軸で仕事を探すことをお勧めします。

 

 

よくあるアピール例

 

例えば私が採用の手伝いをしている会社では、

「語学以外で、自分のやりたい事や得意なことを明確に述べることができる人」を重視します。

 

語学が得意な人に「あるある」な自己PRのパターンは下記のような例です。

「英語などの語学で、外国の方とスムーズな橋渡しをして会社に貢献します。」
ダントツで一番多いアピールです。

⇒この程度の回答ならNGです。

「語学」は手段にすぎません。その価値もコロナ禍ではあまり無い現状です。

そして「橋渡し」とは、具体的に何か?

 

 

面接官に響く回答の仕方

「語学で、外国の方とスムーズな橋渡しをして会社に貢献します。」というアピールが来た時は、私は下記の質問返しをします。

 

「橋渡しって何ですか?」

「当社の実態も知らないのに、なぜ貢献できると言い切れるのか?」

「橋渡しをしたいと思ったきっかけが必ずあると思いますが、それは何ですか?」

「自分がわからない言語をしゃべる人とは、橋渡しできないと思います。勉強してもこの世のすべてのの言語は習得できません。その場合、どうやって橋渡しするつもりですか?」

⇒この質問の返答で、具体性の無い返事や明らかに嘘だと思う場合は、不採用を確定にします。

 

まあOKかなと思う返答例

「まだわかりませんが、〇〇ということをしたいとぼんやり考えています。だから▲▲ができると思う会社を応募しました。自分の××という経験と、語学の経験が生きると思っています。」

 

「目的」があって、「目標」があり、そこで貢献できることは「(語学以外の)得意分野、手段」がある。

すべてがリンクしている為、OK判定をしています。

 

・「目的」

〇〇ということをしたい

 

・「目標」

だから、▲▲ができる会社に働きたい。

 

・「得意分野、手段」

××という経験と、語学の経験

【目的⇒目標⇒語学以外の得意分野】という流れを、常に意識しましょう。

それでもコロナ禍で応募者側が不利になる理由

コロナ禍で競争相手が極めて多い現在は、

「目的」「目標」「得意分野、手段」が、企業と応募者側双方が完全に一致しないと内定になりません。

 

また「得意分野、手段」の部分は、応募者側の年齢やキャリアによって判断基準も変わります。

(古い考えのある会社なら、性別や国籍も判断基準です。このような会社は世の中にあふれています。)

 

普通の就職環境なら、完全一致を期待できるほど応募者がいないので、企業側も妥協します。

 

企業側は、コロナ禍では応募者を選び放題なので、完全一致する人を選び続けることができます。

だからなかなか採用されないのです。

 

応募者側が圧倒的に不利な状況なので、上記のようなアピール方法を意識しても、自然に言えないならおそらく縁がありません。

自分か企業側のどちらかに少しでも違和感があったと感じたら、不採用と思って、面接終了後に即次の行動をしましょう。

 

 

目的、目標が思いつかない人

目的や目標が、はっきりいって無い人も多いと思います。

 

私もそういうタイプの人間でした。

それでも、目的目標は見つけないと内定はもらえません。

 

では、どうやって見つけるか?

 

答えは基本的には1つと思います。

 

とにかく疑問や悩みを色んな人に聞いて、話して、考える。

その機会がないなら、とりあえずアルバイトなりボランティアなり、社会と接する努力をする。

 

⇒そういうことを繰り返し、仮説を自分で作って、そのうえで仮説に近い求人を応募。

面接に行って、話をしてみて、また考える。

 

「色々気づかせてもらえる、有意義な面接だったかどうか?」を常に考えることをお勧めします。

 

目的も目標も特になく、資格だけもっていても、その努力が時代に合っている保証はありません。

(資格は「得意分野、手段」であって、「目的」「目標」ではありません。)

 

時代や地域に合った価値観が何かは、聞いてみないとわかりません。

同じ業種でも、会社が違えば全然違う考え方しています。

 

悩んでいる暇や、建前を色々考える暇があるなら、行動あるのみと思います。

その行動をするのも、勇気がいるかもしれません。移動交通費などのお金も必要です。

その1歩すら踏み出せないなら、とにかく何でもいいからアルバイトかボランティアでもして、とにかく社会と接しましょう。

 

※それも難しいなら、とりあえず生活保護申請を検討しましょう。

そうすれば最低限の資金と、就職サポートが受けれます。

あまり詳しくはないですし2010年頃の話ですが、「働き盛りで特に病気が無く、近所に親族がいた人」でも生活費がなくなってしまった為、生活保護をもらっていた知り合いがいました。

 

 

将来の目的や目標について聞いた時に、よくある回答例

「英語などの語学力をもっと伸ばしたいです。」

⇒NG。「語学力」は手段で、目的でも目標でもありません。

20代に非常に多いパターンです。

自分で勝手に勉強するか、語学を使ったボランティア活動をしてください。

 

「管理職(あるいは営業職、事務職等)になりたいです。極めたいです」

⇒ちょっと惜しいですが現在はこれもNGです。これらも、やりたいことをしやすくするための「手段」だから。

普段ならこれでもOKかもしれませんが、コロナ禍ではもっと具体的な回答ができる人が大量にいます。

 

 

 

新卒や社会人経験の浅い第二新卒や既卒者で、英語などの語学に自信を持っている人へ

上述まででなんとなくわかったかと思いますが、「社会人経験が浅い人」はコロナ禍での就職はかなり不利です。

語学はなんの武器にもなりません。

なぜなら、「もっと語学が堪能で、社会人経験があるベテラン層」が市場に大量にいるからです。

 

ではどうするか?

 

若年層は転居前提の仕事は可能な限り避け、正規雇用なら仕事を選ばないで応募しましょう。又はプログラマーを目指しましょう。

若い人はコロナが落ち着けば、未経験でも雇ってもらえるチャンスはいくらでもあります。

その時英語などの語学が堪能な人は、どこでも重宝されることは間違いないです。

 

転居前提の職探しは可能な限り避けたほうがよいです。

特に住居に関して経済的に助けてくれる人がいるなら、あえて甘えさせてもらうほうが良いです。

実家に住めるなら、住みましょう。

なぜならこのような状況で就職できるところはブラック色の強い仕事である可能性があります。

コロナ禍が好転する前に耐えれなくなる可能性があります。

その時身近に相談できる相手がいなくて、かつ家賃などの固定費の負担があると、判断を誤る可能性があります。

(親兄弟からすれば、辞めるべきでない環境なのに辞めてしまう/あるいは早く辞めた方が良いのに我慢して、おかしくなってしまう。)

※プログラマーに関しては、有効求人倍率が常に4倍を超えています。慢性的な人手不足です。

詳しくは後日記事にします。